『知床 ヒグマ運命の旅』を見た。
偶然テレビを付けたら
NHKの番組にて
『知床 ヒグマ運命の旅』
なる番組をやってましたので見入ってしまいました。
詳しい番組内容はこちらの記事様を見て下さい。
私は途中から見させて頂いたのですが、もう…ね…
号泣ものでした。
ようは、ヒグマの野生の厳しさというものを人間視点で纏めた番組内容だったのですけど…
こんなに救いが無いとは。
ヒグマの年老いた王者『オレンジ』は、最後は亡くなるんだろうな、と仄かに思っていたのですが、
まさか兄弟二匹も若い命を散らしてしまうとは。
人里に下りたヒグマは山に帰らなければやむなく駆除になるというのは、私が住んでいる十勝でさえ同じなので理解は出来るのだけど…
それでもやるせない。
人が森に進出しすぎたせいでヒグマが居場所を失い、そして人里に下りてしまい人に危険視されたヒグマは駆除されるという
そういう話だ。頭では理解は出来る、
出来るけど、心が受け入れてくれない。
そりゃ、人に危害を与えそうな危険なヒグマは駆除されるのは当たり前だ。
知床の団体の方達だって何とか兄弟を森に返そうと頑張っていたが、それでも二匹は町へ戻ってきてしまう。
そして撃たれた。
年老いたヒグマ、オレンジは町へ一度降りてきてしまったが、何とか森へ帰れた。
番組が最後に捉えた姿はオス同士の戦いに負け、背中の皮がベロッと剥け、そのまま道沿いに、どこかへと歩いて行く姿だった。
おそらくその後、傷が悪化して亡くなってしまったことだろう。
兄弟の最期の写真もテレビで流れた。
二匹が最期、何を望み、考えていたのかは私にはわからない。
なんだかなぁ。悲しいなぁ。
ただ、
兄弟の母熊『イチコ』の傍らに小熊が生まれていたことだけは嬉しかった。
こうやって野生の厳しい中、命が繋がれ、一日を生きていくんだろう。
自然の厳しさと、運命を考えさせられる、良いテレビ番組だと思いました。